アルジェリア人質事件 [ニュ-ス]

アルジェリア南東部イナメナスの天然ガス関連施設で起きた人質事件で、日本人スタッフ9人の死亡が確認されたプラント建設大手「日揮」の本社(横浜市)に設けられた献花台には、24日も多くの人が訪れ、異国の地で非業の死を遂げた社員らの冥福を祈った。

 「現場は軍隊がそれなりに守っていたのに、こんなことになるとは」と涙を浮かべたのは、昨年までアルジェリアに勤務していたという日揮の男性社員(62)。事件に巻き込まれたたスタッフの一部と同じ宿舎で生活をしていたといい、「献花台では黙祷するしかなかった。帰ってきた人たちの顔を早く見たい」と話した。

 事件に巻き込まれた前川秀海さんとカタールの天然ガスプラント開発で一緒に仕事をしたという日揮の協力会社の男性役員(57)は「気持ちのうえで整理がつかない。この事実をどう受け止めればいいのか」と困惑した表情。前川さんについて「どんな状況でも冷静さを失わない人。協力会社のわれわれにも親切に指導してくれた。新聞で名前を見て『どうしてなんだろう』という思いでいっぱいだ」と話した。

 献花台では一般の人も花をたむけたり、手を合わせたりした。

 運輸会社に勤務する横浜市の男性会社員(47)は「海外で勤務していた経験があるので、日揮の社員のように海外で地元のために汗する人たちのことを考えると胸に響くものがある」。茨城県土浦市の主婦、福浦康子さん(57)は「(現地での仕事は)私たちの生活にもつながる仕事。少しでも冥福を祈りたいと思って来た」と話した。



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