GWが退屈で仕事に逃げる病 [ニュ-ス]
さすがはゴールデンウイーク(GW)。仕事のやりとりメールがほとんどこなくなった。GWぐらいは休みたいという人が多いんだと思う。いいことだなと思う。
普通の土日だと、相手が会社員だろうがフリーランスだろうが、オフィスや事務所に出社しているかはともかく、休日でも仕事メールのやりとりは結構くる。今までの時代だったら考えられなかったことだが、スマホが普及し、会社メールを自宅や外出先から、チェックしているからだろう。
ただ一方、GW前半3連休、後半4連休、間の平日も休める人は10連休になるわけだが、「やることもないし、仕事でもするか」と思ってしまう人もいるのではないか。
GW明けまでどうしてもやらなければならない仕事なら、GW中にやるのは当然だとしても、でも別にそんなに急いでいるわけでもなく、平日に出社してそれからやっても十分間に合うような仕事なら、GWやることがなくて暇だから仕事をして時間を潰してしまえ、というのは私個人的にはよくないことだと思う。
平日になれば否が応でも仕事の電話やメールがかかってきて、仕事をせざるを得なくなる。でもこの長期休暇は緊急性のある仕事以外は、ぱったり連絡がこないのなら、日常業務をこなすことではなく、普段できないことに時間を使いたい。
何もせずだらだら家で過ごし、休むのもいいだろう。読書や映画を楽しむのもいい。すぐに役立つわけでなくても、仕事にプラスに勉強なんかをしてもいい。ぷらっとどこかに散歩したり、日帰りでも小旅行してもいい。家の大掃除&断捨離してもいいだろう。
日本人は勤勉性への強迫観念からなのか、長い休みを有意義に過ごすことが下手なのではないかと思う。だから仕事に逃げる。仕事をしていれば時間が潰れるし、対外的にもかっこがつくからだ。
先日こんな話を聞いた。もう60歳過ぎで退職が近づいている会社員は、仕事を辞めた後の楽しみにと、ガーデニングを始めてみた。はじめはおもしろかったが、わずか数回で飽きてしまった。そんな途中で辞めてしまうわけにはいかないが、「仕事が入ったからできない」という言い訳ができれば、面目が立つ。それに何より仕事をしていた方が落ち着く。
そこで退職間近なのに、若い人の仕事を率先して取り上げ、「俺は仕事が忙しいからガーデニングなんかやっている暇はない」と悦に浸っているのである。
悲しい人生だなと思う。仕事しかやることがない。趣味を始めようにも、今まで取り組んでこなかったから、楽しさがわからない。いまさら家族と一緒に何かしようなんていったところで、今まで仕事一本で家庭をかえりみてこなかったから、家族の視線は冷たい。 結果、金銭的に働く必要がなくても、仕事しかやることがないのだ。こういう人たちがいつまでものさばっているから、余計に若者に仕事が回ってこず、時代遅れなサービスが割高なまま提供されたりしている。
そんな悲しい人生にならないためにも、せっかくの長期連休は、緊急性がなければ仕事以外のことで、楽しめることに打ち込みたい。
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